質問:「最近の投手はカットボールばかり使っているが、もっとカーブを使うべきだ」と、ある評論家が言っていました。なぜカットボールを使いすぎてはいけないのでしょうか。
解答:投手がカットボールを有効な武器としている投手は多いです。
ただ、「カーブを使うべきだ」という理屈はよく理解できます。
カットボールというのは、ストレートとのスピード差が少ないボールです。
打者がストレートを意識して打者がストレートを意識してうちに来たところに、ボールが微妙に動く文、バットの芯で捉えられずに打ち損じるのです。
こういうボールに対応しようと思ったら、打者は無意識のうちに早くスイングを始動して、早く投手の方に体重移動をしていこうとするものです。
そういうときにカーブを投げれば、打者はタイミングを狂わされやすくなります。
カーブというのはストレートとのスピード差があるボールです。
打者がストレートにタイミングをあわせて待っているときに、カーブが来れば泳がされてしまうのでしょう。
スライダーやフォークボールも同じ狙いです。
その中でもカーブはスピードが遅い。
よく「緩急を使ったピッチング」というのは、そういうことなのです。
投手なら打者はカットボールを意識していますから、いっそう緩いカーブが有効になるのです。
でも、ストレートが走っていて、カットボールもキレが良いときであれば、それだけで十分に抑えられることもあります。
そのときに、あえてカーブを多くする必要もないでしょう。
投手は打者を打ち取る手段としていろいろな球種を身につけるのですから、特定のぼーるを使いすぎではいけないということはないはずです。